大村市の人口の推移

大村市が公開している人口統計を一次資料からすべて取り出し、市全体・8地区102町丁の推移をグラフにしています。数値は大村市の公表値そのままで、当サイトでの補正はありません。

このデータで分かったこと

  1. 人口はもう増えていません。 住民基本台帳人口は2025年1月99,773人がこれまでの最大で、2026年7月99,208人(−565人)。市は10万人到達のカウントダウンを出していますが、あと792人のところで向きが変わりました。増減の中身
  2. 増加を支えていたのは転入だけでした。 自然増減は2020年に初めてマイナスになり、 それ以降ずっとマイナスです。人を集めているのはほぼ長崎県内からで、 10代は毎年出ていき、30代とその子どもが毎年入ってきます。なぜ増えているのか
  3. 町ごとの増減は、階段状に起きています。 なだらかに動くのではなく、建物が建った月に一度に増えます。増えた月の世帯数を見ると、 住宅が建った町と施設に人が入った町を分けられます。増減の中身
  4. 歳入が他市と決定的に違います。 ボートレースの収益事業収入が市税を上回り、全国の市で1位です。 それが基金を経て建設投資に回る一方、日々の収支は類似団体より苦しい。何にお金を使っているか
  5. 前の計画は6割が目標に届きませんでした。 新幹線の駅は住む場所としては効きましたが、乗車人員は目標の半分以下です。市がこれからどうするか

数値はすべて公表値そのままで、当サイトでの補正はありません。 どの資料から取ったか・どんな検算をしたかは出典とデータにあります。

いまの人口

人口(2026年8月)
97,375人
前月比 −45人
世帯数
42,580世帯
1世帯 2.29人
男 / 女
46,541 / 50,834
単位: 人
65歳以上の割合(2021年4月1日)
25.2%
オープンデータの年齢別から算出

昭和17年から現在まで(1942年〜2026年)

1942年の55,901人から2026年の97,375人へ、41,474人増えています。最も多かったのは2025年の97,678人で、そこから−303人です。

6万8万10万19501960197019801990200020102026
推計人口(各年10月1日現在)。2019年までは大村市「推計人口推移」、2020年以降は「令和2年国勢調査以降の毎月の推計人口」の10月の値。2026年のみ10月が到来しておらず2026年8月の値。昭和20年の落ち込みと昭和40年前後の停滞が資料上に現れています。

世帯数は人口より速く増えている

人口が55,901人から97,375人へ1.7倍になる間に、世帯数は8,371から42,5805.1倍。 1世帯当たりの人員は6.68人から2.29人に下がりました。

024619501960197019801990200020102026
1世帯当たり人員(人口 ÷ 世帯数)。単位は人。縦軸は0起点。

下がった中身は、ひとり暮らしの増加

国勢調査の世帯類型を見ると、一般世帯に占めるひとり暮らし(単独世帯)は2000年の23%から2020年の31.8%へ上がりました。世帯数29,10538,846のうち、単独世帯は6,70212,369+5,667です。 65歳以上の世帯員がいる世帯も31.9%→39.6%。

020402000200520102015202065歳以上の世帯員がいるひとり暮らし
一般世帯に占める割合(%)。国勢調査 小地域集計(町丁・字等別)家族類型・世帯人員/e-Stat 統計GIS

2020年は、ひとり暮らしのうち65歳以上が4,486世帯、 高齢夫婦のみが4,785世帯、65歳以上だけの世帯が9,015世帯。 この3つは2020年にしかなく、推移は追えません。一般世帯は施設等の世帯を含まないため、国勢調査の総世帯数より156世帯少ない。

推計人口と住民基本台帳人口は別の数字

大村市は2種類の人口を公表しています。推計人口は国勢調査を基礎に異動人口を加減したもの、住民基本台帳人口は届け出に基づく登録者数です。同じ時点でも 1,833人ほど住基のほうが多く、どちらを引用したかで話が変わります。

9.6万9.8万10万202120222023202420252026住基推計
推計人口は各月1日現在、住民基本台帳人口は前月末の値を同じ時点として並べています。単位は人。
9万9.5万10万2004200820122016202020242026住基外国人含む
住民基本台帳人口(月末・全293か月)。平成24年7月の住基法改正で外国人が住基に入ったため、改正前の実線と改正後の実線は地続きではありません。改正前と比べるなら破線(外国人を含む全人口)を使います。

どこが増えて、どこが減ったか

2017年1月から2026年8月までの増減率を町丁ごとに塗り分けました。 最も増えたのは水主町1丁目+96.3%寿古町+70.7%黒丸町+60.6%、最も減ったのは西乾馬場町−38.6%重井田町−29.7%東野岳町−25.6%。増えた町は市の北西側(竹松・福重)に、減った町は北東の山あいに寄っています。

新大村駅JR大村駅長崎空港市役所
  • −20%以下6町丁
  • −20〜−10%17町丁
  • −10〜0%32町丁
  • 0〜+10%23町丁
  • +10〜+25%14町丁
  • +25%以上10町丁
  • データなし
境界は e-Stat「令和2年国勢調査 小地域(町丁・字等別)境界データ」。塗り分けの値は町丁別推計人口の2017年1月と2026年8月の比較。地図上の点は住所の代表点で、駅舎やホームの中心ではありません(距離を測る用途には使えません)。箕島町(長崎空港)は町丁別推計人口に含まれないため「データなし」です。

8地区の推移(2017年1月2026年8月

市全体はほぼ横ばいでも、地区ごとの向きは揃っていません。縦軸は地区ごとに取り直しているため、 高さではなく形を比べてください。地区名から町丁別のグラフに入れます。

町丁別推計人口の地区計。括弧内は 2017年1月 からの増減(人)。

同じ土台にそろえて比べる

10012020182020202220242026大村西大村三浦鈴田萱瀬竹松福重松原
2017年1月を100とした指数。数値そのものではなく増減の速さを比べる図です。

年齢構成は2000年から2020年でこう変わった

国勢調査の小地域集計を使うと、町丁単位の年齢構成を5時点たどれます(2000・2005・2010・2015・2020年)。人口は増え続けていますが、 若い層は減り、上の層が厚くなっています。

0-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳40-44歳45-49歳50-54歳55-59歳60-64歳65-69歳70-74歳75歳以上横軸の最大 7,229人(単位: 歳・人) / 細い枠線は2000年
塗りが2020年、細い枠線が2000年。総数は84,414人 → 95,397人で、65歳以上の割合は16.2% → 25.5%。国勢調査 小地域集計(町丁・字等別)/e-Stat 統計GIS。

5歳階級は5年次に共通する区分に揃えている(2010年以降は100歳以上まで細分されるが、5時点を通してつなぐには75歳以上でまとめるしかない)。年齢不詳は階級に含まれず ageUnknown に別置きしている。町丁の和は5年次すべてで本サイトの年次推計人口と一致する。 町丁ごとの年齢構成は各地区のページにあります。なお住民基本台帳ベースの年齢別(2021年4月1日105地域)も別にあり、そちらの65歳以上の割合は25.2%です。 分母が違うため国勢調査ベースの値とは一致しません。

町丁別の一覧は町丁別一覧に、元PDFの一覧と抽出時の検算結果は出典とデータにあります。